外壁塗装の足場について
足場が必要な理由として、
安全管理・施工品質の維持・近隣への配慮が挙げられます。
行うときに必ず必要となるのですが、
これは高いところで作業をするためだけでなく理由があります。
まず最大の目的は高所で作業をする人の安全を守ることで、
もし現場で転落事故が起きると工事を依頼した人も精神的な負担がかかります。
労働安全衛生法で、
2メートル以上の高所で作業をするときは
組み立ての安全対策が義務付けされてます。
また、適切に設定しないと
きちんと塗れないので施工品質が下がりやすく、
組むとその上へ飛散防止ネットも張れるので
近隣の建物へ塗料が飛び散るのを防げます。
組むには組立て等作業主任者(国家資格)が必要で、
専門の業者へ依頼する塗装業者も多いです。
費用には材料を運ぶ運搬費・組む施工費・解体費などが含まれていて
そのための工程と人件費がかかるので作業は無料では出来ません。
足場の費用を無料にするという業者は注意で、
その分資材費や人件費が高くなっている可能性があります。
足場の組み立て・解体・運搬の費用相場は、
1㎡あたり600~1,000円位です。
以前は1,200円/㎡以上かかることが一般的でしたが、
今は1㎡につき1,000円以下で済むことが多いです。
例えば30坪の一軒家の外壁を全て施工した場合、
その費用だけでも15万円前後はかかります。
仮設は技術習得が早い人でも半年から1年かかり、
自社で組む事業者もいますが
大体は専門の業者へ依頼しているので
外注になる分の費用も、工事費として計上されてます。
車両が入れないような狭い路地裏にある建物や傾斜地など、
隣の建物がかなり近いときやガードマンなどが必要だとさらに費用がかかります。
その費用は費用全体の大体20%を占めていて、
かなりの出費なので1回で済むように屋根の塗装を同時に行う人も少なくありません。
まず無料になることはほぼなく、
無料にすると言ってくる業者は別の費用に上乗せしている可能性が高いです。
本当に無料にしたら赤字になるので、
費用を無料にすると言ってきたら悪徳業者と考えた方がいいです。
足場無料というキャッチコピーに魅かれる方は多いのではないでしょうか。
実際に複数の見積もりを依頼してみると、
その代金を請求してくるところや無料のところがあります。
同じ作業にも関わらずどうして差異が生じるのでしょうか。
業者の中にも、自社でそれを組めるところもあれば
外注で組んでもらっている業者もあります。
自社で行う場合、見積もり上安い傾向がありますが、
それでも無料は難しいものです。
組む作業は、塗装とはまた異なった専門性が高い作業のため、
料金が発生することが一般的と認識しておきましょう。
ではどうして無料のアピールが可能かと言うと、
作業代に上乗せしている業者も多いのです。
多くの顧客の獲得のために
足場無料のキャンペーンを行っている業者もありますが、
足場代が生じる業者の見積もりと比較して、
本当にお得になっているかどうかを確認するようにしましょう。